自分の時給をいくらととらえるかで行動って変わるんじゃないか?生き方が変わるんじゃないか。

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AKATSUKI
7歳♂4歳♂1歳♀の3人の子供を持つワーママ。workingmoms.me編集長。 システムエンジニアとして就職するもマタハラを受けて退職。 以来派遣社員として働くが、妊娠するたびに退職。 母として、女性として社会で働く難しさを痛感。自分は社会に必要のない人間なのでは?と葛藤し、2017年7月1日に同じ思いを持つワーママとworkingmom.meを立ち上げる。 ワーママプロジェクトとしてライター養成や独立支援プログラムを発足。新たなプロジェクト立ち上げに日々奮闘中。

自分の時給がいくらか知っているか?

皆さんは、疑問に思わないだろうか?

例えばフルタイムワーママは会社から月収をいくらいただいているか、そしてその時給がいくらなのか。
自分が家事や育児に費やしている時間を時給で計算したら、家事や育児をしない夫の時給は自分の時給とどれくらい違うのか。

何も疑問に思わずに、
夫に『俺の収入が多いんだからお前が家事をするのが当たり前だろ!』と言われていませんか?
夫がサービス残業をして、毎日帰りが遅くても、一定の収入があることに満足していませんか?

今年の1月から会社を経営し始めたワーママライターAkatsukiです。
会社の経営といっても、旦那が副業で始めたビジネスが上手くいったのでそれを共に経営しています。

素敵な人材がいればヘッドハントしてワイワイ盛り上げ、できれば社員全員夏休み2週間offや社員全員年収1000万越えを目指したいと頑張っています。
その上自由な時間も増える会社にしたいと思っています。

とにかく生きることは働くこと。そしてどこにでもビジネスは転がっていると感じている今日この頃です。

今回はそんな私が『生きること』『働くこと』で感じたことをお伝えできればな、と思います。

自分の時給知ってる?

今回私が時給について考えるきっかけとなったのは、会社立ち上げ当初からヘッドハントしたデザイナーをもう少しWebに強くなってもらうため、
週に一回研修と題して学校へ送り込みました。

というのも、彼女自身が受けたい学校があるけれど、高額で難しい・・・と相談してきたのがきっかけです。

私としては、彼女のやる気を買って、『ほな行って来い!』と送り出したいものの、受講料と教材費を足したらその額39万3,120円。

なんともお高い。その上会社が行かせる研修ですから、彼女が学校へ行っている間もこちらはお給料を払い続けます。

その額とかかる人件費を天秤にかけて、その価値があるのかを問います。

ただし、会社が行かせる社員研修となれば、厚生労働省から最大70%の助成金が出るというもの。

しかも、助成額は1人1コースあたり全受講料の半額プラス受講時間1時間あたり800円!!!!

39万3,120円の半額が19万6,560円。

それに105時間の受講時間が1時間800円。105×800=84,000円。

39万3,120円-(19万6,560円+8万4,000円)=11万2,560円。

もし、きちんと書類を提出して、申請が受理されれば、39万円かかる学校が11万円で通える。

なんていう制度なんだ。というか、この約28万円の助成金が一体どこからうまれてくるのか。

考えるとゾッとする自分がいた。

<最低賃金856円!>

労働局の助成金センターへ入ると、デカデカと『京都市の最低賃金が2017年10月から変わります!』

とかいてあった。

京都市の最低賃金856円。アゴが外れそうになった。最低賃金のイメージはせいぜい730円くらいだったから。

そして給与所得者の賃金の出し方を聞いてみた。

例えば基本給が20万でフルタイム週40時間勤務だとすると、基本給から173.8を割るらしい。

20万÷173.8=1,150

例え基本給20万円であっても、時給たった1150円。

これは一切残業をしていない場合。
でもそこに通勤時間を考えたらどうか。

毎日door-to-doorで自宅から会社まで片道1時間、往復2時間かかっているとすれば、その時間は21日勤務で42時間にものぼる。

近場や在宅で仕事をしていたら4万8300円も生み出せるのに。

みなし残業という制度

私の夫の以前の職場ではみなし残業というなんとも怪しげな制度を使っていた。

年俸制にして、そのうち40時間のみなし残業を含むというもの。別に怪しいものでも何でもないが、給料が不透明になるだけのものにも思える。

例えば年俸制で420万だとすれば、それを12ヶ月で割って月35万円。

労働時間が1日8時間。週に40時間であれば月に160時間。それにみなし残業毎月40時間を足して200時間。

これを35万円で割ったら時給1750円。(計算の仕方は間違っているかもしれませんが)

ただし、夫は毎日終電で帰ってきていた。つまり、みなし残業を大幅に越して働いていた。

定時が18時でそのあと23時まで働いたとするならば、毎日5時間×5日×4週=100時間。

みなし残業時間40時間を差し引いても60時間多く働いていることになる。

通常の労働時間1ヶ月が160時間に100時間を足すと260時間。35万÷260時間で1346円。

毎日ボロボロになる夫の姿を見て、それでも抜け出そうとそこから副業に向かう夫の後ろ姿は、
戦場に行く鎧を背負った戦士のようにも見えた。

そして、そうまでして働いてくれることへの感謝と同時に、本当にしたいことは何なのか、家族と過ごす時間を少しでも増やすために
会社を辞めて時給で働く派遣社員になったらどうかと問うた。

派遣社員なら、1300円ほどの時給で残業はほとんどない。
もちろん収入が減るけれど、その分を私が稼いで家族で過ごす時間が増えるなら、その方が幸せだと思ったからだ。

結局彼の努力が実って独立に至れたけれど、体も心も、ボロボロ。
そして夫がサラリーマンだった当時は、家族も夫婦関係も子供への態度も全てがうまくいっていなかったことは明快である。

だからこそ、今自分の時給がいくらであるか、そしてその仕事はその価値があるのかもう一度考えるきっかけとなってほしい。

女も男も。人間が人間らしく。人らしく生きていくために。

例え年収1億円あったって365日20時間働いていたら、その時給はいくらなんだろうか?
それは成功と言え、自分や家族の幸せなんだろうか?

私は全ての人に問う。

その仕事はそれだけの価値のあるものなのか。本当にあなたがしたいことなのか。

自分の1時間を時給で考えた時、あなたは今その仕事をしていますか?

経営者思考か従業員思考か

成功者と言われる人は、経営者思考を持っていると思っている。

なぜか?

この一分一秒をも無駄にしない、仕事を全うする思考があるから。

皆さんは、自分のお給料がどこから支払われているか知っているか?考えたこともあるか?

もしスタートアップ企業で売り上げが立っていないのであれば、融資を受けた銀行からお支払いされているかもしれないし、国からの補助金かもしてない。

融資を受けているということは、会社が借金をしている。あなたの人件費はマイナスでしかない。
国からの補助金で支払われているのなら、それは国民の税金であるということ。

それを分かって仕事をする。

当たり前のように支払われているお給料が一体誰から受けているものなのか、本気で考え直してみてください。

それに気付ければ、行動が変わります。

自分が使っている制度はみんなの税金だってわかっている?

私たちは当たり前のように消費税を払い、所得税を払い、住民税、固定資産税などの様々な税金を払っている。

その税金のおかげで保育料が安くなったり、病院が3割負担で良かったり、小学校でノートやファイルが支給されたり、と良い側面もあるけれど、

逆に配偶者控除や、シングルマザーへの母子手当など、

本当はもっともっとバリバリ働ける人の足かせにもなっているようにも思える。

103万円の壁とやらに怯えているお母さんたちを何度となく見てきた。

稼ぐよりも母子手当を受ける方がマシだと仕事をセーブするシングルマザーもみてきた。

時給を安くしてでも生活保護を受け取る人もいた。

収入に関係なく支給されるものであれば、絶対にもっと頑張る人が出てくるだろうに。

育休中で育児休業給付金をもらっている人もそう。
何も考えずに過ごす1年と、これは国から受けている制度だと認識して時間を無駄にしない1年とでは、全く違う。

(もちろん制度を使うのは国民の権利だということはわかっています)

行政の仕事がそもそも使い捨てじゃない?

そうかと思えば、税金で支払われている行政の仕事は、予算予算で無駄な備品を大量に購入しておく。
無駄な人件費をかける。

実際に私自身が行政の仕事をしていたから、わかる。
無駄な備品が山積みにされているのも見ている。

アルバイトはAとBに分けられて、Aバイトは半年に一回部署を変わらなければならなかった。

Bバイトは1年と決められて使い捨てにさせられる。

女性の活用!だとか、働き方改革だとか言いながら、国が女性を使い捨てにしているのがまだ分からないか。

アルバイト1年間を経て、嘱託職員になっても、せいぜいいられるのは3年。キャリアなんて積めない制度。
そこから再就職をするのだから、よっぽど素晴らしい経験ができる仕事でなければ歳だけ重ねてしまう。

さらにいうと、Aバイトは時給800円で7時間45分勤務。一日に得られるお金は6200円。

6200円×21日働いても13万円ほどにしかならない。そこから健康保険料や年金などの社会保険料が差し引かれたら、10万そこそこにしかならないのだ。

Bバイトだった私は時給1000円。一日働いても7750円。

1ヶ月働いて16万ちょっと。そこからもろもろが差し引かれて、手取り12,3万あれば良い方だった。

これって、なんなんだ?
年収300万円もない女性を増やしているのは、この日本という国じゃないか?

最後に

会社を経営していると、自分の時給をいくらか、この人の時給がいくらかをきちんと考える必要がある。

1人で行ける仕事に2人で行くことはそれだけの人件費がかかることを意識する。

あなたは意識できているだろうか?

自分を安売りしすぎてはいないだろうか?

はたまた会社が支払っている以上の仕事ができているだろうか?
もしそうであれば、全力で仕事に取り組める工夫をしているだろうか。

自分は『子供がいるから』『家事をしないといけないから』と自分の仕事に消極的になっていないか。

お母さんが家事代行を使うことに対して、お父さんから『だったら仕事を減らせば?』というご意見を何度かいただいた。
妻が専業主婦であることが男のステータスだという方もいた。
自分が働きたいからでしょ?と言われるお母さんもいた。

え??お母さんがすることが当たり前?
熱が出たら、お母さんが頭を下げてお迎えに行く?

それではいつまでたっても私たちワーママが男性のように働く未来は見えません。
女性が家事・育児・仕事に追われて病んで行くだけです。

もう一度家族で話し合ってみてください。
女性の働き方だけを変えても、日本の未来は、そして子どもたちの未来は何も明るくなりません。

10年後20年後、膨大な教育費をかけた自分の子どもたちが、社会で活躍する日を夢見て。
今、あなたが変わらなければ、未来は変わりません。

生きること、働くこと、もう一度あなたが考えるきっかけとなれば幸いです。

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AKATSUKI
7歳♂4歳♂1歳♀の3人の子供を持つワーママ。workingmoms.me編集長。 システムエンジニアとして就職するもマタハラを受けて退職。 以来派遣社員として働くが、妊娠するたびに退職。 母として、女性として社会で働く難しさを痛感。自分は社会に必要のない人間なのでは?と葛藤し、2017年7月1日に同じ思いを持つワーママとworkingmom.meを立ち上げる。 ワーママプロジェクトとしてライター養成や独立支援プログラムを発足。新たなプロジェクト立ち上げに日々奮闘中。

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