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今、離婚したいと考えているママ(パパ)は、この世界にどれくらいいるでしょうか。
離婚を考えたときに最初に考えること、それは『子供』のことですよね。
離婚したら子供はどうなるのか。
子供にとって、マイナスにならないか。
離婚したら子供はどう思うのか。
子供にとって、悪影響になるんじゃないか。
子供のためにと、親はたくさん考えます。
最善の策を。
本当に最善だといえるのでしょうか。
例えば、子供はあなたが離婚したいことを知っていますか?
『まだ子供が小さいから・・・。』
それは間違いです。
何故間違いなのか?
子供の気持ちという前に、自分が子供の立場になって考えみてください。
実際に親の離婚・再婚など、一通りを経験したYU。
離婚したいと考えているママ(パパ)たちへ、子供目線で気持ちを伝えたいと思います。
する?しない?離婚は子供のためなのか
『離婚』
ひとむかし前、離婚のイメージは、聞こえも悪く、はずかしいことでした。
現在は以前より離婚に対しての考え方の変化や、働く女性が増加など、経済的な理由もふまえ、イメージ自体は悪いイメージだけでは、なくなってきていますよね。
現在はそんなイメージとは裏腹に、年間に離婚する家族はたくさんいます。
厚生労働省の調査によると、平成27年度の離婚件数は22万6215組。
平成14年以降は下降傾向ですが、それでもすごい組数です。
【同居期間別にみた離婚件数の年次推移-昭和22~平成27年-】
【夫・妻の年齢階級別にみた離婚件数構成割合の年次推移-昭和25~平成27年-】
厚生労働省発行PDFより引用:35ページ離婚の動き Divorces
図をみるとわかりますが、昔より10代や20代での離婚件数が減っていますね。
お見合いで若いうちに結婚したり、できちゃった婚などが晩婚化で減っている・・・。
そんな感じでしょうか。
その分、高年齢での離婚が増えているのもわかります。
いわゆる熟年離婚ですね。
子供が小さいうちは離婚をせず我慢し、子供が大きくなり離婚したケースでしょうか。
昔も今も変わらないところといえば・・・
子供たちにむけられる周囲の目。
『片親だから・・・。』
『かわいそうに・・・。』
などなど。
周囲から聞こえてくる言葉は、昔も今も変わらないです。
正直、子供としては、片親であろうと両親であろうと関係ないこと。
何故関係ないのか?
どちらであっても、親が子供に対して『真剣』に『大切』に『大事』に、愛情をもって接していれば、それでいいからです。
『子供のために離婚する・・・。』
『子供のために離婚しない・・・。』
離婚を考えているママ(パパ)から、そんな言葉をよく耳にします。
それって本当に子供のためになっているのでしょうか。
私には、片親が違う姉、両親一緒の歳の離れた兄、血のつながりのない姉がいます。
「(離婚しないのは)あなたのためよ。」
と私の母は、よく言っていました。
母によると、私が産まれてすぐ『離婚』の話は出ていたそうです。
それなのに、子供が小さいうちはとか、兄と私が一緒にいれるようにとか、かわいそうだとか、理由をつけて離婚をせずにいました。
今思うと、片親が違う姉とあまり一緒にいれなかったことを、悔やんでいたのかもしれません。
『私(子供)のため・・・?』
初めて親が離婚を考えていると聞かされたのは、小学校3年生の時。
離婚は、私が高校を卒業してからでした。
離婚の話を聞かされるまえもあとも、私の気持ちはそこまで変わりませんでした。
小さいながらも、やっぱりなという気持ちがあったからです。
親は、子供のためと隠しているつもりだったのかもしれません。
私の目の前では、喧嘩はしないようにしていたのでしょう。
それでも、夜中に言い合う声や、物音で、子供ながらに気がついていたのです。
離婚しないのは子供のためですか?
私の話は、一例で子供の前でも仲良く振る舞っている家庭や、色々な事情が家庭にはあります。
DVが酷く、生活苦で、子供を守るために離婚をする。
そんな家庭もあると思います。
ですが、それは本当に子供のためですか。
子供のためではなく、自分のためではないですか?
確かに離婚は、子供にとってつらいことです。
ですが、考えてみてください。
『つらいだろうから』
『あなたのためだから』
『まだ小さいから』
耐えている親をみて、子供はどう感じているのでしょうか・・・。
子供のためにと、つらい思いをしている親をみているほうが、よっぽどつらいのです。
それならば、いっそのこと離婚してしまえばいい。
『自分のために離婚する!』
『自分のために離婚しない!』
自分のためだと、ママ(パパ)が言えることが子供のために繋がる。
そう私は思います。
『子供の気持ち』は、『影響』を考えるのではない。『気持ち』を考えて
三組に一組が離婚する時代だとか、雑誌やテレビで見かけたことはありませんか?
これは間違いです。
厚生労働省が出している統計は、その年の婚姻数と離婚数なので、その年以外で結婚した人数が含まれていません。
【婚姻件数及び婚姻率の年次推移-昭和22~平成27年-】
厚生労働省発行PDFより引用:31ページ婚姻の動き Marriages
だからといって、離婚が少ないわけではありません。
数十年前とは明らかに変わり、まわりで離婚したという人が増えたと感じますよね。
芸能人が離婚しただの、離婚をとりあげるマスメディアが増えたことで、離婚はしやすくなったのかもしれません。
『あの人も離婚しているんだし、私も大丈夫・・・。』
軽い気持ちで離婚する。
それだけは、絶対にやめてほしい。
子供がいないなら、夫婦ふたりで決めるで良いかもしれません。
でも、子供がいて離婚するのなら、真剣に子供と向き合って、子供と離婚についてはなしあってほしい。
子供と向き合い、話をすることで、今の子供の気持ちを知ってほしい。
「100%子供にバレずに、しあわせだといえる環境がつくれる!」
というのなら別です。
ですが、隠しとおすのは正直ムリです。
0歳児の赤ちゃんでも、親が喧嘩していたら、その空気を感じとっています。
泣き止んだり、一生懸命に喧嘩から気をそらそうとしたりします。
実際に私が娘の前で、喧嘩をしてしまったときの話です。
もちろん、娘は喧嘩とは、わかりません。
わからなくても、いつもとちがうママとパパの雰囲気を感じとったのだと思います。
わかっていなくても、心への負担が大きかったのでしょう。
娘は、夜中にいつもの夜泣きとは、明らかにちがう泣き方でいきなり泣き出しました。
「うわぁあぁ~~~っ!!」と・・・。
そのとき、もう二度と娘の前で、喧嘩しないと誓いました・・・娘、ごめんね。
今、その時点での、子供の気持ちを考えてみてください。
その後に子供の未来を考えてみてください。
離婚する・しない、どちらかの決断を、あなたがしたとします。
子供が一緒に笑っていられる未来が考えられるなら、それが正しいのだと信じましょう。
信じて突き進んでください。
自身がない状態だったら、子供はそれを感じとります。
もし、それを嘘をついて隠してしまっても、子供は敏感に感じるんです。
その嘘が、バレてしまったときのことまで考えてください。
親に嘘をつかれていたと、わかったとき。
あなたの子供はどう思うのか。
「なんで本当のことを言ってもらえなかったんだろう・・・。」
悲しい顔をしていませんか。
私も何度となく親に嘘をつかれました。
そのときは、わからなくても、何年かして嘘だと気づく。
嘘をついてでも、子供のためにと思って言ったのだろうなとわかります。
それでも、子供からすれば、本当のことをはなしてくれてたらと思ってしまうのです。
親からすれば、離婚することが子供に悪影響になるのでは?と考える人もいますよね。
悪影響をあたえないために嘘をついたと・・・。
その嘘が悪影響です。
たまに離婚が影響で、グレたとか聞きますが、それは本当の理由でしょうか。
子供は誰しも、思春期をとおります。
思春期のときは、子供も親のせいにして離婚したから、私はこんなになってしまったとか理由をつけたりします・・・。
ですがこれって、結局は気持ちのもちようなんです。
片親でも楽しく毎日を過ごしていて、仲良し親子の家庭もあります。
思春期に、両親でもグレる子はグレますよ。笑
子供がぐれてしまって、まわりの目が気になって、何かのせいにする。
離婚したから、こうなった。
そうじゃない。
子供に向けている、今のあなたの気持ちや態度をみてください。
『こんなはずじゃなかった』
『こんな子じゃなかった』
生活がかわり、生活苦でそんな気持ちが顔にでてしまっていませんか。
その気持ちが、子供には伝わります。
親が、離婚してもしなくても、子供といてしあわせと思っていてくれたら、子供にもその気持ちが伝わるものです。
子供のためなら『ママ(パパ)がしあわせになること。』
ママ(パパ)が、自分のしあわせになると考えた上で取る決断は、子供もしあわせだ。
そう信じてください。
親が、子供がしあわせなら自分もしあわせだと思うように、子供も同じです。
ママ(パパ)が心から笑ってくれていたら、嬉しい。
子供だって、それが本心です。
だからまずは、あなたが心から笑えるように決断してください。
離婚しても、しなくても、つらいと思うことは必ずあります。
ですが、あなたが決断し、それがしあわせになる方法だと思ったのなら、子供は信じてついていきます。
というか、子供はついていくしか選択肢がないのです。
ときには、反抗したりすることもあります。
それでも結局は、親子です。
子供は親を選べません。
好きでも嫌いでも、親は親、当然、反対もそうですよね。
親子じゃなくなることは、一生ありません。
たとえ再婚して、血のつながりがない親や子供であっても、親子になったのなら親子です。
生みの親、育ての親がちがったとしても、どちらも親です。
子供もはじめは、どうしていいのかわからず、感情がうまくコントロールできません。
それでもママ(パパ)にとってしあわせならとは思っているのです。
だけど、生みの親のママ(パパ)にどう接したらいいのか。
育ての親になるママ(パパ)にどう接したらいいのか。
子供は両方に気をつかって、場合によっては3人すべてに気をつかいます。
心と体のバランスが崩れてしまい、体調がおかしくなることも・・・。
これは、小さいときでも、大きくなってからでも同じだと思います。
言葉では大丈夫と言っていたとしても、身体がついてきていない。
私もそんな経験をしました。
離婚する直前まで、私をとおして離婚話をしていた親。
離婚届に、ハンコをおす・おさないの言い合いまで私をとおしてやっていました。
中学生のあるとき、まったくといって記憶はないのですが、親に怒鳴っていたり、玄関まで歩いていったり・・・。
友達にふと言われました。
「昨日、電話の途中で寝たよね?その後、あれ起きてたの?」
「ん?ごめんね!途中から寝ちゃったのか記憶がない。」
「めっちゃ怒鳴ってたよ・・・?お母さんに。」
「え・・・?」
もう精神が崩壊しかけていたのだと思います。
あとから母に聞いたのですが、その頃は毎日のようにそんなことがあったそうです。
自分では夢だと思ってました。笑
そのあとは、母についていったときも、父についていったときも、父が再婚したときも、寝るときに部屋を真っ暗にできなくなったり、寝られなくなったり・・・。
離婚したからではないです。
ちゃんとお互いの気持ちを伝えてもらえなかったから。
ママ(パパ)のつらい感情がみえてしまっていた。
しあわせじゃない二人、これは誰のせい・・・?
私がいるせいだとまで思ったこともありましたし、言われたこともありました。
これは親としてダメですね・・・。
どんなにつらくても、絶対に言ってはいけない言葉。
ここは今でも反面教師にしています。笑
結婚して、子供ができて、離婚する・しないにせよ、自分の選んだ人生。
それでも人間は、後悔する生き物です。
後悔することがあったとしても、しあわせだったといえる決断をしてください。
決断したら、子供と一緒に前に進んでいきましょう。
あなたがしあわせになると決めた道が、子供のためになると受け止めてください。
まとめ
離婚したら子供はどうなるのか。
子供にとって、マイナスにならないか。
離婚したら子供はどう思うのか。
子供にとって、悪影響になるんじゃないか。
答えは?
あなたがしあわせで、子供と笑って過ごせるのならマイナスにも悪影響にもなりません。
大切な家族だからです。
そんなのきれい事にすぎないと思うかもしれません。
だけど、これだけは忘れないでほしい。
離婚しても・しなくても、相手(ママ・パパ)の悪口だけは子供の前で言わないでください。
あなたにとっては嫌な存在になっているかもしれません。
それでも子供にとっては大切なママ(パパ)なのです。
わざわざそれを嫌いな存在にする必要はありません。
例えば、再婚した相手を好きになってほしいからと焦って、元ママ(パパ)の悪口を言ってしまうなんてことは絶対にしないで。
子供のためをと思うなら、まずは自分を見返してみてください。
『子供のため』を言い訳にしない。
『あなたのため』です。
子供が成人して結婚して、親という立場になったとき、そのときには、あなたの本音をこっそり伝えてみてください。
親になった子供は、あなたの経験もいかして、自分の子供を育てていきます。
ママ(パパ)、自分が思い描いた、未来の子供のしあわせそうな姿を忘れないで。
私は、子供は、ママ(パパ)が大好きです。
私も、娘がそう思ってくれるように、しあわせになります。
ママ(パパ)負けないで!しあわせになりましょうね!
kachi
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