【働くママの苦悩】行政の方に伝えたい。日本とフィンランドの子育て事情を徹底比較!

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AKATSUKI
7歳♂4歳♂1歳♀の3人の子供を持つワーママ。workingmoms.me編集長。 システムエンジニアとして就職するもマタハラを受けて退職。 以来派遣社員として働くが、妊娠するたびに退職。 母として、女性として社会で働く難しさを痛感。自分は社会に必要のない人間なのでは?と葛藤し、2017年7月1日に同じ思いを持つワーママとworkingmom.meを立ち上げる。 ワーママプロジェクトとしてライター養成や独立支援プログラムを発足。新たなプロジェクト立ち上げに日々奮闘中。

働くママの苦悩とは?

『職場復帰したいけど、保育園に入れない』
『仕事を探したいけど、保育園に空きがない』

これらはママ友とどんなシーンにでも出てくる一般的な会話だ。

【女性活用しよう!働く力が足りない!】と言いつつも、いざ保育園を建てようとしても、住民の反対で保育園が建てられない。

『0歳児から預けないと待機児童になってしまうから』と慌てて保育園に預けるも、周りからは『あんなに小さいのに保育園に預けてかわいそう。』『子どもは3歳まで家で見た方が良い』などと言われて精神的苦痛を味わう。

復帰したは良いものの、育休のブランクの間に後輩が上司になることも、時短をすることで肩身の狭い思いをすることも、ある。

子どもが熱を出したら、たいてい母親が休みを取る。
夫の育休や有給なんてあってないようなもの。

そう、これが日本の現実なのだ。

マルタ島に留学していた私に、フランス人のルームメイトが「なんで日本人はそんなに働いているの?」と聞いた。
その通りだ。

彼女の両親は夏休みと称してルームメイトに会いに2週間も3週間もマルタ島に来た。
私の両親はせいぜい3泊4日。それでも地方公務員で休みが取りやすい方だった。

家族のためにと言いながら家族との時間をおろそかにして妻の不満はたまる一方。
セックスレスや熟年離婚が増えるのもわかる。

なんのために私たちは働くのか。
働き方を変える。
会社を変える。
社会を変える。
国を変える。

私たち日本人は今、変わらなければ生き残れない。

そこで、今回は日本とフィンランドの子育て事情を徹底比較!
行政の方、国の役人の方々に見て欲しいと思い執筆している。

日本の保育園問題。フィンランドでは?

日本は冒頭でお伝えした通り、住民の反対で保育園が建てられないというなんとも不甲斐ないケースが頻発している。
確かに保育園が自分の住宅のすぐ横にあったら、うるさくて仕方ない。という気持ちもわからんでもない。

ただ、裏を返せば朝早くから起きられて、昼間昼寝をすることすら許されない環境にあることの方がボケなくていいんじゃないの?とおもってしまう。
子どもたちの声を聞いて若返るんじゃない?とも。

フィンランドでは、少子化だから地域に子どもが増えることを住民が喜んでいるらしい。
日本の少子化はもはや他人事ではないのに、やっぱり自分のことしか考えないミーイズム(利己主義)ばかり。

また、フィンランドでは保育園と幼稚園の区別がなく、9割が公立園で自治体が希望者を全員保育園に受け入れる義務がある。

そのため、働くママは保育園入園に悩みを抱えることなど、皆無。
自分の意思で保育園入園の時期を決めることもできる。

日本のワーママはとにかく余計な悩みが多すぎる。

保育園問題・復帰後のポジションに時短制度や送迎問題。家事育児。

復帰したい!働きに出たい!と思ったら、子どもを預けられる保育園があることなど、当たり前にして欲しい。

日本の学童問題。フィンランドでは?

ママ友との会話で【小一の壁】というワードをよく耳にする。

一体どうゆう壁なの?と思って息子が小学生入り。

今まで働くママには保育園という強い味方があり、土曜日出勤だろうが、夏休みだろうが、年末年始だろうが、基本的に会社の営業日に開園している保育園は多く、朝早く、夜も遅がけまで預かってくれるところが増えている。

保育園があるから女性は、母親は、ずいぶん働きやすくなっているように思う。

日本の公立小学校には約一ヶ月の夏休みがあり、夏休み期間中は学童保育へ行く。
ただし、働くママはほぼ毎日お弁当作りをしなければならない。
ただでさえ忙しいのに、加えて子どものお弁当を作らなければならない。苦悩の日々だ。

もちろん子どもに素晴らしいお弁当を持たせてやりたい!!という親心はあるのだが、からだがついてこない。

フィンランドでは、働くママを支援するために、公園のような場所で子どもに無料でお昼ご飯を提供するサービスを国がしているらしい。

やはり、働くママの苦悩を解決するには、行政・国の力が必要不可欠だと、おもう。
少子化が加速するのもわかる。
だって1人でも大変なのに2,3人産もうと思うわけない。

日本の長時間労働問題。フィンランドでは?

日本では長時間労働できる人が重宝されやすく、女性でも無理して働ける人が昇給しやすいのが現実。
男の育休なんてあってないようなもの。

時短をしなければ保育園のお迎えに間に合わない
ワーママは、もはや戦力外。1人としても扱われない。

また、夫が遅くまで仕事をして家事・育児が母親に偏りがちで、仕事をしているワーママへの負担は計り知れない。

疲れがたまると、自分もいっぱいいっぱいになって子どもにイライラしてしまう。
怒りたくないけど、怒ってしまう。
本末転倒とはこういうことだ。

誰のために、なんのために働いているのか、自分を見失ってしまう。

フィンランドでは、育休は夫婦交代制で4ヶ月づつ取得することも多い。
父親が子育て経験を持つため、子どもが泣いたからといって父親がアタフタすることも無い。

そもそもフィンランドではフルタイムの社員も残業しない・会社がさせないが鉄則のため、夕方父親が家にいるのが当たり前。

家事も育児も分担することで、働くママの負担は少なく、家族の時間を大切にできる。

まとめ

日本にはそもそも保育園の数が足りなさすぎる。幼稚園を幼保園やこども園にする試みもされているが、なお一層待機児童が増え続けているように思える。

女性活用したいなら、保育園を増やす。良質な保育をする教育の受け皿を作っていくこと。東京オリンピックを成功させることも大切かもしれないが、とにかく税金を無駄な出費で使い果たさないで欲しい。

毎日のように報道される行政の、国のお役人さんたちの一連の騒ぎで、保育園1園や2園くらいは増やせるんじゃないの?と言いたくなる気持ちを抑えて、

私たち、日本は今変わらなければならない。
もうそのレベルまできている。

働き方を変える。
無理のない働き方を当たり前にする。
子育てに協力的な社会を作る。

最後に、2009年にニューヨークのハドソン川に墜落した飛行機に乗っていた男性の【不時着事故から学んだこと】の動画を貼っておきます。

私たちも後悔することのない人生を歩みましょう。

「もしあなたに同じことが起こるなら、今生きている人生をどう変えるか考えてみて下さい。もしこれから乗る飛行機が落ちるとするなら、今何をしますか?そして何を後悔するでしょうか。もう一度考えて下さい」By Ric Elias

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7歳♂4歳♂1歳♀の3人の子供を持つワーママ。workingmoms.me編集長。 システムエンジニアとして就職するもマタハラを受けて退職。 以来派遣社員として働くが、妊娠するたびに退職。 母として、女性として社会で働く難しさを痛感。自分は社会に必要のない人間なのでは?と葛藤し、2017年7月1日に同じ思いを持つワーママとworkingmom.meを立ち上げる。 ワーママプロジェクトとしてライター養成や独立支援プログラムを発足。新たなプロジェクト立ち上げに日々奮闘中。

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