【育休復帰ワーママ必見】退職勧告を受けたワーママが説く!復帰話をするときに気をつけたいこと。

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AKATSUKI
7歳♂4歳♂1歳♀の3人の子供を持つワーママ。workingmoms.me編集長。 システムエンジニアとして就職するもマタハラを受けて退職。 以来派遣社員として働くが、妊娠するたびに退職。 母として、女性として社会で働く難しさを痛感。自分は社会に必要のない人間なのでは?と葛藤し、2017年7月1日に同じ思いを持つワーママとworkingmom.meを立ち上げる。 ワーママプロジェクトとしてライター養成や独立支援プログラムを発足。新たなプロジェクト立ち上げに日々奮闘中。

育休から数ヶ月して、会社から『復帰に関する話をしたい』と言われることが一般的かと思います。

私も人事部長から復職話のお呼び出しがかかり、赤ちゃんを連れてはいけず(保育園にも預けられないので)同じアパートに住むママ友に初めて我が子を預けて出社しました。

なんとなーく、なんとなくですが嫌な感じがしたので、レコーダーを持って行ったものの、録音しますという勇気もなくカバンの中でレコーダーが起動する・・という形で話し合いに入りることに。

私よりちょっと前に産休に入った同僚から、『別の同僚は、もう席がないと言われた。私もそう言われたから次はあなたよ。』と小耳に挟んでいたからです。

【自分はそんなこと言われるはずがない】

なぜだかそんな風に自分を過大評価していて、ひょうひょうと話し合いに行ったのが、昨日のことのように思い出されます。

もう7年も経ちました。

『あのとき、きちんとレコーダーで録音します。と言っていれば』
『あのとき、マタハラNETや厚生労働省などに訴えにいけば』
『あのとき、夫が仕事を失っても女性の権利を主張すれば』
などなど、

今となっては会社に依存しなくて良かったものの、当時は後悔しまくっていました。

夫が同じ職場だったから、私は何も言えず『復帰して辞めたという形にしてもらえなければ、保育園から追い出される。。。』という危機感で、『1日でも復帰したという形にしてください』と申し出ました。

無知って本当に足を引っ張られます。

今みたいに、女性の権利が!とかマタハラが!とか、過労死で自ら命を絶つ!とかがニュースで話題になっていたら、私も訴えていたのかな?
今みたいに、強く生きられていたら、夫が職をなくしても、会社に依存することなんてなかったんだろうな。

私はあなたに伝えたい。

あなたの人生とあなたの心と対話してほしい。

『マタハラ』や『パワハラ』に耐えて、会社にしがみつくのか、
『マタハラ』や『パワハラ』と徹底的に戦うのか、
しんどいことはやめて、目の前の子供とゆっくり過ごすのか。

全ては、選択です。

あなたが何を選び人生を歩いていくのか。

それにつきます。

全ての育休から復帰するワーママへアドバイス。

復帰話をする際におさえておきたいポイントを紹介します。

会話は録音させてもらう

私は、実際に復帰話をする際に、iphoneのレコーダーを持っていきました。当時私の携帯はガラケーだったので、その日だけは夫のiphoneを借りていったのを思い出します。

夫のiphoneはそのあと帰省時に夫が琵琶湖にポチャンするという事態になり、当時の音声はなくなってしまいました。

復帰話はこうでした。

人事部長:わかっているよね。
私:はい?
人事部長:君の戻ってくる席はない。
私:え、え?(わざとらしく)
人事部長:申し訳ない。
私:そうですか。
人事部長:ここに、退職届がある。書いてくれるか?
私:・・・

復職の話をするはずが、私は退職届を差し出されて、正直パニックになりました。

やっぱり・・・という気持ちと、まさか私も?という気持ちと。

そりゃそうでしょうよ。若くして産休・育休に入って。しかし私たちこれからではないでしょうか?

それで私を手放していいんですか?人件費のムダになりませんか?

そうです。もし産休・育休に入ったワーママを手放したら、会社にとって全くのロス。

それでまた新人の新卒を雇っても、その子がまた結婚したらポイ。それ、いつまで続けますか?

これから復帰するお母さんたちへ。

もし少しでも違和感があったら、録音してください。

その内容を第3者がきけるように。あなたがどれだけマタハラだー!と叫んでも証拠なしにはどうしようもありません。

退職勧告に関する内容は文書でもらう

人事部長:ここに、退職届がある。書いてくれるか?
私:・・・
人事部長:申し訳ない。どうすることもできなかった。
私:そうですよね。吸収合併されたところですもんね。
人事部長:(泣きながら)申し訳ない。

私の会社は私が育休に入っている間に、東証一部上場の会社に吸収合併。

前社の人事部長(当時)も自分の首が危うい状態だった。もしかしたらもう会社にはいないかもな・・・

ただ、その退職届に

『私事、一身上の都合により、来たる平成○○年○○月○○日をもって、退職致します。』

とありました。

心の中で、【一身上の都合により】に違和感を覚えながら、

私:(精一杯の勇気を出して)と、とにかく今は書けません。家族と話し合います。
人事部長:いや、それは・・・
私:申し訳ありません。今は決められないです。
人事部長:できればここで書いて・・・

こんな問答を繰り返し、私はなんとか退職届を持ち帰りました。

そして夫と相談。私と夫は同じ会社の同期だったため、<同じタイミングで夫まで職をなくしては困る>という恐怖心と
【解雇】となると私自身の再就職で悪影響が出るのではないか?という恐怖心とで【一身上の都合により】退職しました。

あとからわかった事ですが、自己都合退社だと雇用保険から失業手当をもらうのに3ヶ月間待機してやっともらえます。
しかし解雇だとすぐに雇用保険から失業手当が出るんだって。なんとー!無知ほど損なことはありません。

無知は私たちの身を滅ぼす!と断言します。もし、会社から退職届を出して欲しいと言われたら、必ず、必ず行政の機関(厚生労働省は労働局など)へ相談してください。

育休明けの解雇はどんな事情であれ、違法です。そのことを忘れないで欲しい。

勇気を出してください。絶対に我慢しないで。

理不尽だと思うことがあれば必ず労働局などに相談する

上記にも書いたように、私たちは知らないことだらけです。

だからこそ、専門家に問い合わせてみたり、実際に足を運んでみたりして、学ばなければなりません。

私のように無知で何もわかっていなければ、絶対にあとで泣くことになります。

自分でわからない場合はとにかく、いろいろな機関に問い合わせることが、必須です。

ではどこに問いあわせれば良いのでしょうか?

厚生労働省

平成28年8月2日に、事業主が職場における妊娠、出産等に関する言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置についての指針等が公布されました。
この指針は、妊娠・出産等に関するハラスメント防止措置の適切かつ有効な実施を図るために定められたものです。
平成29年の1月1日から、事業主の方は、この指針に従い、妊娠・出産等に関するハラスメント防止措置を適切に講じなければなりません。

働きながらお母さんになるあなたへ

<厚生労働省HPより>

例えば、妊娠の状態への嫌がらせも、産休や育休の制度の利用に関する嫌がらせも、違法です。

私の場合、妊娠して配属されたプロジェクトの上司に『妊娠して、これからどうするの?どうなりたいの?』とか、『妊娠してない○○ちゃんに出会いたかったな』とか言われました。
マタハラですよね。

また、妊娠・出産を機に休業して復帰しようとした時に『君に戻る席はない』と言われたのも明らかなマタハラです。

厚生労働省の調査では実に45.7%のマタハラ被害者が『我慢した』そう。私もその1人です。

必ず厚生労働省、お住まいの都道府県の労働局雇用環境・均等室(部)やマタハラnetに相談することをお勧めします。

マタハラnet

マタハラnet相談窓口はこちら

厚生労働省

厚生労働省のホームページはこちら

東京圏雇用労働相談センター

東京圏雇用労働相談センターのホームページはこちら
電話: 03-3582-8354

日本労働弁護団ホットライン(電話無料相談)

日本労働弁護士団ホームページはこちら
電話:03-3251-5363

女性ユニオン東京(電話相談無料)

女性ユニオン東京ホームページはこちら
電話:03-6907-2030

まとめ

育休から復帰するすべてのお母さんへ。

私みたいに『悲しい思いをして欲しくない』と、こうして記事に綴っています。

マタニティーライフも子供ができる喜びも、全てが幸せいっぱいの時間です。

なのにいざ蓋を開けたら、とっても辛い現実に突きつけられます。

だから、絶対にめげないでください。

復帰話があるときは、録音することもお勧めします。

また、明らかなマタハラを証明するために、文書でもらうことも絶対です。

マタハラで退職勧告を受けたなら、自己都合退社にすることは待ってください。

一度、専門の機関に相談すること。それから行動しても遅くありません。

これから育休復帰されるお母さんが、1人でも多く笑顔でいられることを心から願っています。

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AKATSUKI
7歳♂4歳♂1歳♀の3人の子供を持つワーママ。workingmoms.me編集長。 システムエンジニアとして就職するもマタハラを受けて退職。 以来派遣社員として働くが、妊娠するたびに退職。 母として、女性として社会で働く難しさを痛感。自分は社会に必要のない人間なのでは?と葛藤し、2017年7月1日に同じ思いを持つワーママとworkingmom.meを立ち上げる。 ワーママプロジェクトとしてライター養成や独立支援プログラムを発足。新たなプロジェクト立ち上げに日々奮闘中。

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